県民の皆様により県内各地で
森づくりが支えられています
皆様からいただいた「ひろしまの森づくり県民税」により、
平成19年から令和3年までの15年間で県内に約6万ヘクタール存在した
手入れ不足となっている人工林を約1.4万ヘクタール解消しました。
また、3.8千ヘクタールの里山林の手入れを行うとともに、
県民の皆様による森林保全活動などに対して支援し、
県内の森林を守り育てる活動を推進してきました。
ここでは、そうした取組の一部を紹介します。
公益的機能を回復させるための
⼈⼯林の整備
補助⾦事業
間伐で、明るく、
たくましい森に復活しました!
適当な間隔で木を伐採(間伐)することで、地表に日光を取り込みやすくするとともに、樹木の健全な育成を助け森林の持つ公益的機能(水を蓄える働きや災害を防止する働きなど)を回復させるための取組を進めました。
撮影:世羅町内の森林
Before
スギやヒノキなど人の手によって生まれた林は、間伐をしないと林内が暗くなり下草が生えなくなります。このままでは、土砂が流出しやすくなり、また水を蓄える機能が低下してしまいます。
After
間伐をして林内に光を入れたことで、下草が生える環境になり、土砂の流出を防いだり、水を蓄えたりする機能が発揮される状態になりました。
他にも、手入れ不足となっている
人工林を再生するための取組を進めました。
管理するための作業道をつくりました。
被害を受けた森林
雪折れや台風による倒木被害を復旧しました。
生活に支障を来たす里山林の整備交付金事業
身近にある里山林がきれいになり、住みよくなりました!
身近にある里山林において、地域が抱える課題やニーズに合わせて市町ごとに様々な整備を行いました。
撮影:安芸高田市内の森林
Before
農地近くの生い茂った里山林には、イノシシなどの野生生物が隠れるところがたくさんあります。
After
生い茂った里山林の木を切って、野生鳥獣が隠れにくい環境をつくることで、野生鳥獣による農作物被害の低減につながる環境をつくりました。
他にも、身近な里山林を守り育てるための
様々な取組を進めました。
倒木などにより荒れた山を整備しました。
松くい虫など病害虫の拡大を防止するための取組を進めました。
県民の皆様が取り組む森林保全活動への支援
森林の整備で最も一般的な機械がチェーンソーですが、使い方を知らないと大けがをするため、安全に作業を行うための技術講習会の開催を支援しました。(北広島町)
地域住民が主体となって行う共有林の維持管理活動と、今後も継続的に行うための体制づくりを支援しました。(福山市)
次世代を担う子どもたちを対象とした
森林・林業体験活動等への支援
レクリエーション感覚で山林の良さを楽しめるよう森林整備等を行い、子どもたちを対象とした自然体験教室や森林体験会を開催していただきました。(安芸高田市)
小学校において、森林の中に身を置き、豊かなめぐみを実感しながら、森に親しむことで、その大切さを学ぶ学習に取り組んでいただきました。(北広島町)
県産材の利用促進や、森林を守り育てる担い手の育成促進の一環として、小学校において県産材製品の組み立てを行う体験授業を実施していただきました。(竹原市)
次世代を担う子ども達を対象に、積み木やARを活用して木のぬくもりや地域資源の大切さを伝える取組を実施していただきました。(広島市ほか)
森の恵みである木材を使うための取組の推進
広島県産の木材を使うことがひろしまの森林を元気にすることにつながるため、県産材を使用した住宅の普及や公共施設等への木製品の設置、木質バイオマスとしての有効利用など、県産材の利用を促進しました。
最も多く木材を活用する住宅に県産の木材を使っていただく取組を支援することで、県産材の利用拡大を図りました。
建築士の方々に対し、木造設計の技術の向上を目指した支援を行うとともに、林業・木材産業、工務店の方々と連携し、広島県の木材を使っていただけるための取組を推進しました。